「就労移行支援を途中でやめようか迷っている」
就労移行支援を利用している方の中には、さまざまな理由で途中退所を考えるケースがあります。退所は悪いことではありませんが、タイミングと理由によっては後悔につながることもあります。
この記事では、就労移行支援を途中でやめた人のリアルな理由と、退所前に確認すべきポイントを解説します。
就労移行支援を途中でやめる人の割合
就労移行支援の利用者全員が2年間通い続けるわけではありません。途中で退所する方は一定数います。退所理由は大きく「就職決定による卒業」と「自己都合退所」に分かれますが、ここでは自己都合退所に焦点を当てて解説します。
途中退所のリアルな理由トップ5
1位:体調が回復せず、通所継続が困難になった
最も多い退所理由です。うつ病・双極性障害・適応障害など、精神疾患の症状が悪化し、継続して通所できなくなるケースです。無理をして通い続けることで体調がさらに悪化するため、主治医の判断で一度療養に戻る選択をする方が多くいます。
このケースでは退所は正しい判断であることがほとんどです。体調が安定してから再び就労移行支援を利用することもできます(利用期間のリセットには条件があります)。
2位:事業所のプログラムや雰囲気が合わなかった
利用前の見学だけでは実際の雰囲気や内容がわからず、「思っていたと違った」となるケースです。プログラムの質・支援員の対応・他の利用者の雰囲気など、継続できない理由はさまざまです。
この場合、同じ事業所に固執せず、別の事業所への転所を検討することをおすすめします。退所ではなく転所であれば、利用期間を引き継げる場合があります。
3位:経済的な理由で働かざるを得なくなった
就労移行支援の訓練期間中は収入がほぼ発生しません。生活費が底をつき、やむを得ず退所して就労継続支援や一般就労に切り替えるケースがあります。
利用開始前に自分の経済状況を把握し、「何ヶ月間、収入なしで生活できるか」を確認しておくことが大切です。
4位:就職が決まらず2年の利用期限が来た
就労移行支援は原則2年間の利用期限があります。2年が経過しても就職が決まらなかった場合、自動的に退所となります。この場合は就労継続支援A型・B型への移行を検討することになります。
5位:「このサービスは自分に必要ない」と判断した
利用してみると「自分にはすでに十分なスキルがある」「支援がなくても就職活動できる」と気づき、自己判断で退所するケースもあります。この場合は必ずしも失敗ではなく、自己理解が深まった結果といえます。
退所前に必ず確認すること
- 主治医に相談したか:体調面の判断は必ず医師に確認しましょう
- 転所という選択肢を検討したか:「事業所が合わない」なら退所でなく転所が最善の場合も
- 利用期間の残りはどのくらいか:残り期間が少ない場合は就職活動に集中する方がよいケースも
- 退所後の生活費はどうなるか:収入・生活の見通しを立ててから決断する
「意味なかった」と感じる前にできること
途中退所を考えるとき、「通っていたのに意味がなかった」と後悔する方もいます。しかし、就労移行支援が「意味ない」と感じる背景には、サービス側の問題と利用者側の状況の両方があることが多いです。
詳しくは「就労移行支援は意味ない?やめとけと言われる理由と向いていない人の特徴」をあわせてご覧ください。
まとめ
就労移行支援を途中でやめることは、決して「失敗」ではありません。大切なのは「なぜやめるのか」を自分自身で正確に把握し、次のステップを明確にすることです。
退所を決断する前に、支援員・主治医・家族など周囲に相談し、できる限り多くの視点から判断することをおすすめします。



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