「最近、就労移行支援に行きたくない気持ちが強くて…」
こうした相談は、現場でよく耳にします。就労移行支援に通い始めてしばらくすると、「行きたくない」と感じる時期が来ることは珍しくありません。大切なのは、その気持ちの原因を正確に把握して、適切な対処をすることです。
この記事では、就労移行支援に行きたくなくなる理由と、状況別の対処法を解説します。
就労移行支援に行きたくなくなる主な理由
理由1:プログラムが自分に合っていない
事業所によってプログラムの内容は大きく異なります。「毎日同じ作業の繰り返しで飽きてきた」「自分が希望するスキルが学べない」といった場合、モチベーションが下がるのは自然なことです。
対処法:担当支援員に正直に伝えましょう。プログラムの変更や個別対応をしてもらえる場合があります。改善が難しければ、他の事業所への見学・転所も選択肢です。
理由2:他の利用者との人間関係
集団での訓練が中心のため、他の利用者との相性や人間関係がストレスになることがあります。「特定の人が怖い」「場の雰囲気が合わない」といった悩みは、意外と多くの方が抱えています。
対処法:支援員に相談してください。席の配置変更や、人間関係のトラブルへの介入など、対応してもらえることがあります。
理由3:体調・気分の波
うつ病・双極性障害・発達障がいなど、障がいの特性上、体調や気分に波がある方は多いです。「調子が悪い日に無理して行かなければならない」というプレッシャーが、行きたくない気持ちを強めることがあります。
対処法:無理は禁物です。事業所に連絡して休むことは悪いことではありません。体調管理も訓練の一部と考え、「休める日は休む」という感覚で通うことが長続きのコツです。
理由4:就職できるか不安で将来が見えない
「このまま通っていても就職できるのか」という将来への不安から、通所する意義を見失うケースがあります。特に通所が長期化してきた方に多い悩みです。
対処法:担当支援員と就職活動の具体的なスケジュールを立て直しましょう。「いつまでに何をするか」という見通しが立つと、モチベーションが回復することがあります。
理由5:支援員との相性が悪い
担当支援員との相性が悪いと、相談しにくくなり、事業所全体への不信感につながることがあります。
対処法:担当変更を申し出ることは権利です。遠慮せず、管理者や別の支援員に相談してみましょう。

行きたくない気持ちが続く場合の判断基準
「行きたくない」という気持ちが一時的なものか、根本的なミスマッチかを見極めることが重要です。以下のチェックリストを参考にしてください。
一時的な不調の可能性が高いケース
- 特定のプログラムや出来事の後だけ行きたくない
- 休んだ翌日は比較的通えている
- 事業所自体は嫌いではない
→ 休息を取りながら続けることを検討してください。
事業所・サービス自体が合っていない可能性が高いケース
- 毎朝起きるたびに憂うつで、事業所のことを考えるだけで気分が悪くなる
- 支援員や他の利用者への不信感が消えない
- 3ヶ月以上、改善の兆しがない
→ 転所・退所を真剣に検討すべきタイミングです。
「行きたくない」を「やめたい」に変えてはいけない場合
「行きたくない」という一時的な感情で退所・転所を決断するのは避けた方がよいケースもあります。特に就職活動が佳境に入っているとき、退所してしまうと支援がなくなりゼロからやり直しになってしまいます。
なお、「就労移行支援を途中でやめること」について、詳しくは「就労移行支援は意味ない?やめとけと言われる理由と向いていない人の特徴」も参考にしてください。
まとめ:「行きたくない」は立ち止まるサイン
「行きたくない」という気持ちは、無視してはいけないサインです。ただし、すぐに退所を決断する必要もありません。まずは原因を特定し、支援員に正直に相談することが最初のステップです。
就労移行支援は「利用者が主体」のサービスです。自分の状態に合わせてペースを調整しながら、長く続けられる通い方を見つけていきましょう。



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